2010/05/10

打つ手が無い

毎週、訪問のお兄さんと会う事は出来る期間が続きました。

週に1回90分間、家に居てくれます。
将棋をしたり簡単な計算問題などをしてその時間は楽しく過ごしていました。

お兄さんの都合で来ない週もありその時は2週間の間
これと言った予定もない状態でした。

私(父)と夜、将棋やオセロをする事はありましたが
今後の事などを話す事はありませんでした。

一度「お兄さんが来ている支援機関の施設に見学に行って見ないか?」と声を掛けましたが
怒った口調で「今のままでいい!」と叫びながら机を叩き
「今のままだといつまでもこのままだよ」と話しましたが
「それで言い!」と床を蹴り付け
「これ以上話すのは難しいか・・・」と話が進まない状態でした。

お兄さんと会う事以外予定がないのでパソコンで動画を見ながら
ヘッドホンをして携帯ゲームをしている時間が延々と続きました。

それ以外の楽しみは週間の漫画ぐらいで
発売日には、昼間の中学生がいない時間帯に行っていました。

一度家内が、息子が本屋に行ったのでどうしているのか
買い物に行った時に隠れて見ていた事がありました。

ちょうどその頃地元の中学生が、地域の街の職業体験をしていて、
本屋の辺りを中学生が歩いており、息子は本屋の棚に隠れるようにして
そっと覗いていました。
学校に行っていないのに他の中学生に会うのは息子も辛かったと思います。

息子もこんな状態ではいけないと思っていたでしょうが
何をどうして良いかわからず、相談する人もなく
現実逃避することばかりしていたと思います。

昼夜逆転も酷い状態で顔色も青白くいつまでこの状態が続くのだろうと考えていました。
二人の姉達も雰囲気の悪い家族の影響からかストレスを感じていたようです。

「弟、いつから学校行くの?」と聞いてくるのですが
「いつから行く」とも答えられず「行けるように準備している」とした答えられませんでした。

姉達も多感な高校生ですので悪い影響が出てるな、と感じていました。

何とか現状を変えなければいけないのに何をどうすれば良いのかもわからないままで、
このまま訪問のお兄さんに来てもらっていても、一向に前に進む気配は感じられず
時間ばかりが過ぎていく毎日でした。





ランキングに参加しています。
クリック(1日1クリック)のご協力宜しくお願いします。


にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ 人気ブログランキングへ 

0 件のコメント:

コメントを投稿