2010/10/12

再登校(公立に転校)

いよいよ登校日となりました。

再登校(転校)する日が近づくにつれて息子も緊張のせいか落ち着かないようでした。

学校に下見に行き担任の先生とも会い、友達とも打ち解けてはいますがなんせ10ヶ月ぶりの学校、しかも公立への転校ですのでそれも仕方ない事です。

登校する二日前、夜中5時頃トイレに起きるとリビングに明かりが・・・
息子が起きていてパソコンを触っています。

その姿を見て何も声を掛けませんでしたが息子も私が見に来た事はわかっています。
二日後に登校を控えているのにまだ昼夜逆転していて大丈夫だのだろうか?と心配になりました。

登校前日、N先生とS先生が来て下さり息子との会話でその事が話題になると息子が「最後の夜更かしをしてた」と言ったそうです。

登校するにあたり訪問の先生方が息子を連れて足らない文房具を買いに行ったり、制服や持ち物の確認などして下さり親は一切準備に関わりませんでした。
肝心の教科書がやはり間に合わなかったのですが、息子にとってはあまり気にしていないように思えました。

登校当日は藤本先生とN先生・S先生が対応して下さいました。
家内は藤本先生から、朝食を作った後はなるべく息子から離れて家の用事をしておいて下さいと言われてましたのでその時は何をするともなく、息子と二人にならないように家の中をウロウロしていたようです。

家内は息子から離れるようにしていましたが、学校に行く用意をして部屋から出てきた時に居合わせてしまい息子は家内に「弁当と水筒をカバンに入とってくれへん」と言いました。
家内は「今、洗濯しないといけないから自分で入れて」と言いました。

不登校以前通っていた私立はクラブの荷物が多く、リュックと登校カバンの中は一杯でしたのでお弁当箱などが入れにくく家庭教育の知識もなかったので家内が入れてやっていました。
その時は通学の電車の時間に遅れてはいけないと子供の問題を親の問題所有にしていました。

朝食も終わり顔を洗った後、以前の丸刈りとは違う伸びたヘアスタイルには慣れておらず中々思うように整えられないようで洗面所の横を通った家内に「ハネてるの直してくれへん」と言ってきました。
機嫌を損ねて登校に影響してはいけないと思いましたのでその時はやり方を教えながら直してやりました。

登校の時間になり、N先生とS先生と一緒に「行ってきます」と言い家を出ました。
家内は「いってらっしゃい!」とだけ声をかけ玄関には行きませんでした。

その後家内は二階の窓から登校する息子の後ろ姿をみて「やっとこの日が来た」という安堵の気持ちで、この時はあまり大きな不安はなかったようでした。

私は朝仕事に出てしまったので息子が学校に行く姿は見れませんでしたが、家内から「行ったよ」とメールが来た時は「遂に行ったか・・・」と肩の力が抜けました。

その後一時間程度後、藤本先生・N先生・S先生が自宅に戻ってこられ登校時・学校での様子を伝えて下さいました。
(S先生は次の訪問先に向かわれました)

登校時は息子とN先生・S先生が徒歩で学校で向かいその後を藤本先生が着いて行って下さいました。

息子は上着を着て登校しているのですがその日は気温が高く他の生徒達は上着を着ていなかったようでそれを見た藤本先生がN先生にメールで「上着を脱がして下さい」と伝えて頂き息子もそれに従いました。

藤本先生は息子が気後れしないように、あらゆる面で細かい配慮をして下さいます。

学校に着き息子と一緒にN先生・S先生も校長室に入り待機して下さり、その間上靴の購入がまだでしたので購買部まで買いに行きました。
息子は転校生なのでまず挨拶をしないといけません。

最初に職員室で大きな声でしっかりと挨拶をしたそうです。
在籍していた私立でしっかり挨拶をする事を教えられいたのでそれが出たようですねとN先生が話して下さいました。

クラスでも挨拶をしてその後息子がN先生とS先生の横を通った時に首が真っ赤になり緊張している真顔の息子にS先生が「頑張れよ」と声をかけて下さいました。
S先生の「頑張れよ」の一言に息子はどれだけ救われたことでしょう。

藤本先生も「今日のところは無事登校出来ましたので喜びましょう、おめでとうございます」と言って下さいました。
その時家内は「長かったです・・・」と肩の力がぬけたようでした。
今日の日を迎える事が出来て言葉には出来ない程の感謝の気持ちが溢れました。

その後継続登校をしていく上で、これから起こりうる問題などの対応の仕方を教えて頂きました。
この時、「継続登校」の難しさを改めて感じました。

その後藤本先生とN先生は次の訪問先に向かわれました。

昼間息子が学校に行き家の中が空っぽになりました。
11ヶ月ぶりにやっとやっとこの日が来ました。

夕方、息子が学校から帰ってきました。
第一声は「あ~疲れた!」でした。

その言葉を聞いた時思わず私も笑顔になりました。
息子は帰宅後すぐに友達とグローブとバットを持って公園に遊びに行きました。
家内も久しぶりに嬉しそうに遊びに行く姿をみて胸にジ~ンときたようでした。

その夜S先生が訪問して下さり、明日の用意を手伝って下さいました。
一部教科書が揃っていませんが暫くは登校するだけで良いと思いますので勉強の事はまだ気にしていませんでした。

長い一日が終わったのと同時に継続して登校させて行く必要がありますのでこれからが大変だと感じました。




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2 件のコメント:

  1. 再登校の日は本当に長い1日でした。

    私の場合うれしさ半分、今後の継続登校に対しての緊張感と不安が半分でした。
    おまけにこの朝は幼稚園の娘が行き渋って幼稚園まで送ったりしたため、再登校のうれしさも80%でした(泣)

    我が家もやはり当日の朝は姿をほとんど見ないままで送り出しましたね。
    帰宅後は訪問の先生が来て下さって、宿題や翌日のしたく、ゲームでの気分転換。
    翌日の送り出しもしてくださって、とても心強かったです。
    私、一人きりだったら不安に押しつぶされそうになっていたことと思います。

    継続登校の記事も楽しみにしていますね。

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  2. かのんさんへ

    再登校した瞬間、継続登校への不安がありました。(藤本先生・訪問の先生方が支えて下さったので任すしかなかったのが本音ですね)

    娘さんも行き渋ったのですね。
    不登校は兄弟にも影響が出る事も多いようですね。
    (我が家の高1の姉も行き渋りかけた時がありました)

    継続登校ですがこれまた危なっかしい感じでした。
    その辺りは次の記事で・・・

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